[Work/Class/サウンドトラック制作基礎/acid]

Acid Proでの5.1chサラウンドパンニング

5.1chサラウンド

Acid Proでは,Acid Xpressでは不可能な,5.1chサラウンドパンニングの付与が可能であり,オートメーションの作成もできる.

Dolby Digital(AC3)で書き出すと,5.1chの状態でPremiere Proに読み込める.
ただし,Premiere Proからの書き出しは制限あり(エンコーダが試用版だと3回まで)

なので,tsMuxeRなどを使って映像とあわせる方法もある.

5.1chサラウンドのセッティング

教室のコンピュータにはAcid Proが入っており,サラウンド用のオーディオインタフェースESI GIGAPORT HDを接続して使う.

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Acid Proを開いてプロジェクトを読み込んだ状態.

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オプション→ユーザ設定

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オーディオデバイスタブ→オーディオデバイスの種類→ASIO2.0-ESI GIGAPORT HDを選択.

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この状態になるので,再生デバイスを設定していく.

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リア再生デバイスを「GIGA 3/4:L / GIGA 3/4:R」に設定.

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センター/LFE再生デバイスを「GIGA 5/6:L / GIGA 5/6:R」に設定.

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ファイル→プロパティ.

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オーディオタブで,「マスタバスモード」を「5.1chサラウンド」に設定.

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ミキシングコンソールが,サラウンド対応のパン設定になる.

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マスタフェーダをサラウンド用に設定.
リアサラウンドを,GIGA 3/4:L / GIGA 3/4:Rに割当.

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同様に,センター&LFEも,5/6に出すように割当.

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サラウンドパンを色々動かして聴いてみる.

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パンの位置が決まったら書き出し.
ファイル→レンダリング.

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ファイルの種類を,Dolby Digital AC-3 Studio (*ac3)に.

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セーブする場所とファイル名を決める.

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5.1chサラウンドのDolby Digitalフォーマットでの書き出しが終了.

5.1サラウンドのオートメーションの作成

音楽だけでなく,SEなどに使うと,音が動いている感じが出て,映像にマッチしてると非常に効果的.

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サラウンドパンのオートメーションを付与したいトラックを選択して,カーソルを曲の最初に持っていって,挿入→エンベロープ→サラウンドパンキーフレーム.

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コントロールポイントが出現.

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コントロールポイントをダブルクリックすると,サラウンドパンの設定画面が出る.

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曲中の別の場所にカーソルを移動.

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その場所にも同様にサラウンドパンキーフレームを挿入.

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トラックの表示幅を広げて,コントロールポイントが見えやすいようにする.

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トラック表示のオートメーション有効化ボタンを押して,ドロップダウンリストから「オートメーション書き込み(ラッチ)」を選択する.

「タッチ」と「ラッチ」の違いは,「タッチ」はキーフレームからデフォルト位置(サラウンドのオートメーションの場合センター)に動こうとする動作をし,「ラッチ」はその位置をキープする.
サラウンドのオートメーションのように動かし続けたい場合は,「ラッチ」を使う.

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サラウンド位置のコントロールポイントをクリックし,「リニア」に設定.
これでポイント間の設定値が線形に保管される形でオートメーションが適用される. 「スムーズ」なども試してみる.

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キーフレームが設定されているポイントをダブルクリックし,パン設定パネルを出して,そのポイントのパンを設定.
これを繰り返していく.

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サラウンドパンキーフレームを複数設定し,オートメーションボタンのドロップダウンリストから「オートメーション読み込み」を選択して再生すると,パンが自動的に移動していく.

課題

個人課題,グループ課題の両方.
両方をグループ課題としてまとめて,正月明けに提出.

個人課題の作成・オリジナル曲の制作

Acid Xpressを使用して、オリジナルの曲を作成する(劇伴を想定しなくてもよい).
コード進行はどこからかもってくる.
acd-zip形式で保存→ファイル名は「学習番号_名前.acd-zip」とする.
班員全員分をまとめてグループ課題と一緒に提出.

グループ課題・オリジナル劇伴の制作

コード進行はどこからかもってくる,もしくはオリジナルのコード進行を作る.
アヴェイラブルノートスケールを使って,オリジナルの旋律を作る. 各トラックごとにオートメーションやサラウンドパンニングを駆使して,5.1chのサラウンド劇伴を制作.

サラウンドパンニングはAcid Xpressでは設定不可なので,福冨さんがいる時に,Acid Proが入っているコンピュータとオーディオインタフェース,サラウンドヘッドフォンを借りて仕上げること.

レポートの制作

(1)どのような映像を想定し,
(2)どのような心理的効果を視聴者に与えることを目的とし,
(3)どのような技法を使って,
制作したかを明確に記述したレポートを作成.

サラウンドパンニングを付与する前のAcid Xpressの*.acd-zipファイル,
サラウンドパンニングオートメーションを付与したAcid Proの*.acd-zipファイル,
レンダリングしたac3ファイル,
の3点とともにレポートを送ること.
レポートには,班番号と班全員の名前と学修番号も明記.
形式は「Windowsで読める」.zipファイルとする.
Windowsで読めるzipファイルの作成方法を知らない場合は,素直にWindowsでzip圧縮をすること.Windowsで読めない場合減点対象となる.

グループ課題のヒント

映像を想定してSEなども入れてみるといいかも?
SEは,.wavなどのサウンドファイルになっていれば,Acid Xpressで読み込める.
SEが鳴っている最中にパンを移動させると効果的.