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自転車でIngressその1 - 自転車乗り目線からみた「自転車でIngress」の危険行為と回避

自転車でIngress

一応GPS使った作品もあるメディアアーティストでもあるので,Ingressを体験してみた.
住んでいる立川駅前は激戦区であり,自軍ポータルもすぐ攻撃されて入れ替わってしまうため,リンクやCF張りが通りづらく,通学途中をメインにした方が「達成感」というか「カタルシス」が大きいため,そちらを狙う事に.
必然的にメインの通学手段である「自転車」を使う事になった.
(自転車を使うのが自分にとって「普通」だったため,歩きでファーレ立川を回った時はその効率の悪さに唖然とした)

そこで,自転車乗りの視点から,Ingressの課金アイテムとして自転車を導入した人,導入を考えている人へのアドバイスなどを考えていく.

自転車導入のメリット

「移動時間が圧倒的に短い」「一通が無い」
この2点に尽きる.
ちゃんとしたスポーツ系の自転車なら,1kmを越えるリンクを,1時間で7,8本張る事も容易であり(ちゃんと戦術を立てれば時給1万を余裕で越える事になる),東京の郊外において点在する史跡系ポータルの攻略に非常に役に立つ.

自転車のデメリットと危険を避けるために

逆にデメリットは「発車・停車の煩雑さ」と「車両である」ことの危険性である. そのために以下に上げるような事を守って欲しい

自転車は車道だよ……でも

言うまでもない事であるが,自転車は車道走行が基本である.というか絶対である.
(それに伴い,ヘルメットとグローブは,やはり必須である)

ただし「自歩道(普通自転車通行可の歩道)」が走行可能である自転車のメリットは非常に大きく,ポータルにアクセスするのに必須である場合もある.
他にも駅前等で「立体交差で歩道にしか道が繋がっていない(車道とは段差や柵で区切られている)」場合も多々ある.
なので,「どうやったら安全に歩道を通行できるか」を考えなければならない.
幸いにも「降車している間は歩行者」という最大の突破口がある.

走行時は車道,操作時は歩道に引き上げる

まず第一に,走行時は車道を通行し,ポータル前に停車して画面を操作する時には,自転車ごと歩道に引き上げてしまってから操作を行う,のが一番安全である,と感じた.
自転車の人達が四輪車の路駐が気に障るのと同じく,自転車の路駐も,他の車両,そして歩行者の迷惑になっている事を忘れてはいけない.

この解決策として,歩道の一番車道寄りに自転車を引き上げてしまってから,操作を行う,のが望ましいと感じた.
歩道と車道の間に柵がある場合には,柵に自転車を立てかけてしまい,なるべく車道側,そして歩道側にも大きくにはみ出ないようにするといいかと思う.

歩道から車道に戻って発車する時の確認

操作が終ったら,自転車を車道に戻して跨がって発車する.この時も注意.
自動二輪の免許を持っている人間なら身に染みていて自然にやっている事だが,発車前には必ず後ろを確認する事.
発車時には「跨がる」という動作が入るため,当人が考えているよりもテンポが遅れて,四輪車や二輪車が来てしまうことが多い.

どうしても自歩道で乗車する場合は最大限の注意を

第二に,自歩道(自転車可マークがない所は絶対不可)を乗車走行する場合には,極端に低い速度に抑える事.
もちろん,歩道通行時は押して歩くのが一番良いのには違いないが,何事にも事情というものがある……(特にIngressに用いる場合は,ポータルの位置的に自転車が車道を入れないことがあったりする).
実際には5,6km/h(一般的なママチャリより遥かに遅い速度,歩くよりちょっと早い程度である)なら,ちゃんと気をつけていれば,いざという時の停止距離は非常に短くて済む.

もちろん,自歩道を乗車走行しながらのスマホの操作は厳禁
自歩道の走行はあくまで例外的な場合である,と認識し,最大限に周囲に気を配る必要がある.

Uターンは,押し歩きして渡る

どうにもこのゲーム,色々計画を立てていても,リンクの流れ等がintelマップで確認できないため,現場で計画変更→Uターンをする必要性にかられることが多い.
本当は横断歩道を押してわたってUターンするのが一番安全だが,横断歩道が無いことも多いわけで.

で,実際には,片側1車線の場合,乗車せずに押して反対車線に渡ってから,乗車→発車するのが安全である.
これは「押し歩きしている間は「歩行者」である」という法令に基づく自然な行動とも言える.

乗車しながらUターンも可能である場合もあるが「車両Uターン禁止」の道路もあるので注意する事.

急停車は絶対ダメだよ

ハンドサインは必須

初めて行くポータルの場合,見つけて急に停車してしまうことが多いかと思うが,これは後続車(自転車に限らず,四輪車,二輪車,原付)にとって非常に危険である.
必ずハンドサインを出した上で緩やかにスピードを落として停車すること.

通り過ぎたら歩道を押して戻る

多少通り過ぎても,ハックするぐらいならシステム上は問題ないのだから,気にしない方がいい.
逆に距離を気にするような攻撃やレゾネータの設置等では,上記のように歩道上に降りてしまって,自転車を押しながら距離を調整した方がいい.

自転車選びとセッティング

ハンドル周り(コックピットと呼ぶ)

2台体制

オススメなのが,スキャナー用とintelマップ用の2台体制である.

「自転車前提の戦術」は歩きとは比べ物にならないほど把握しなければならない(つまり行動できる)範囲が広いため,スキャナーのみでは移動の戦術を立てづらい.
そこでスマホブラウザでintelマップを常時表示させている1台をスキャナーに対して加えると,非常に戦術が立てやすく,また,自転車を最大限に活かす事ができる.

なお,スキャナーは端末の解像度の影響を受けない(表示範囲が決まっている)模様なので,解像度が高く大きな端末をブラウザでintelマップ用にした方が良さそうである.

自転車用スマホホルダーはスキャナー用には必要なし

「ポータルの目星を付けてから停車し,いちいちポケットから取り出して場所を確認して,間違ってた場合には更に移動して,実行」は煩雑すぎて自転車の機動性が失われる.
故にスマホホルダーは必須……

と考えがちであるが,
実際にはスキャナー用にホルダを用意すると,つい走行中や車道に停車した状態でも操作しがちになるので,周囲にも自分にもかなり危険
なので,intelマップ用のみにホルダーを用意し,スキャナー用はポケットに入れておいて,操作の度ごとに取り出すのが,危険性を低くする秘訣である,と考える.

特にこれからの時期,フルフィンガーグローブをつけている事が多いので,
多少面倒でも,
「ハンドサインを出してゆっくり停車→歩道に自転車を引き上げる→グローブを外す→操作」
という流れを作っておくと,危険性が低くすることができる.
そのためには,ぴっちりしたグローブではなく,外しやすいグローブを使うといい感じ.

Bluetoothでインターネット接続共有

2台体制の場合,1台はBluetoothなどでインターネット接続を共有してしまえば良いので,Wi-Fiモデルや回線契約していない端末でもよかったりする. Wi-Fiでの共有よりもBluetooth共有の方がバッテリの負担が少ないので,なるべくならばBluetoothを選びたい.
ヤフオクで5000円程度でゲットしたもので全く問題ないであろう.

トップチューブバッグにモバイルバッテリー

自身はまだ実装に至っていないが,トップチューブバッグにモバイルバッテリ搭載は当然らしい……2台体制なら尚更である.

車種の選定など

ママチャリでもホムセンミニベロでも「機動力アップ」は間違いないが,出来るならスポーツ車を選びたい.

折り畳みを輪行して遠隔地で……は基本的に考えない

「電車に載せて遠征するから折り畳み」は,基本考えない方が良さそうである.

というのも,上記のように安全性を気にするなら,スマホ操作時は歩道に自転車を持ち上げる事になるが,折り畳み自転車というのは,実にクソ重いものなのである.
一番安い価格帯(5~7万円)のエントリーグレードのロードバイクが10kgちょいなのに対して,折り畳み自転車でそのぐらいかそれ以下の値段だと15kg以上にはなってしまうモデルが多い.
その重さを頻繁に歩道に引き上げて,というのは,相当しんどいので,折り畳みは除外して考えるべきである(高級折り畳みは話が別).

非常に短い距離でストップアンドゴーを繰り返すポータル密集地帯では,車輪の小さいミニベロが有利なのは言うまでもなく,密集地帯を主戦場とするなら「折り畳みではないスポーツ車系のミニベロ」がオススメとなる.

逆に,各ポータル(もしくはポータルクラスタ)が離れている場合,ある程度長距離の移動を楽にするためと,「歩道に引き上げやすい軽量さ」を求めて,軽量かつ高速に移動できるロードバイクが向いている.

「スポーツ車系のミニベロ」もしくは「ロードバイク」なら,車輪が簡単に取り外せるので輪行も容易であるし,なにより片道30kmぐらいの距離なら,昨日今日自転車乗り始めた人でも「自走」可能なのである.
スピード制限がかかっているIngressにおいて「自走して,その間にあるポータルをハックしていく事が出来る」メリットは非常に大きい.
東京で30kmと言えば結構な距離になるもので,「自走」でそれほど問題は無いし,
それ以上の輪行距離なら「輪行の際の分解・組み立て」も時間的に大きなデッドタイムとはならず,手間とも感じないだろう.

ドロップハンドルは省スペースで良いよ

ドロップハンドルは自転車初心者や街中では敬遠されがちであるけど, 「停車し歩道に引き上げた時」の横への省スペースさは,フラットバーより遥かに優れているため,
停車時に,歩行者,四輪車など他の交通の迷惑をなるべく少なくするという意味で,ドロップハンドルを推奨したい所である.

自分の自転車は

実はまだ作っていないので,通学用クロモリロードをそのまま使用している.
が,構想はとりあえずあって,浮いているGIOS Pantoを,これまたやっぱり浮いている67アルテで組んだものにする予定.
バデッド管でないため車重10kgと重いが,まぁなんとか行けるだろう.
「ホリゾンタルなのでトップチューブバッグが載せやすいのではないだろうか」ぐらいの感じ.