スケスケ
Macemacsjp-usersMLへの銭谷さんの投稿より.
半年前の話題らしいが,X用スケスケえろえろパッチが配布されているとの事.
内容はX.orgを用いてスケスケにするパッチ.
compositeは出てきた最初,古いマシンで試してみたのだが,重くて使っていなかった.
今の時代のマシンで,標準程度のスペックを持っているのなら,十分に使えるのではないか.
XglやAIGLXがもっと普及して改良されれば,さらにHWスペック的な敷居は下がるだろう.
ベンダからのドライバの提供という問題はあるが.(ATiを買収したAMDがどう動くのかも興味あり)
そもそも,CarbonEmacsとNTEmacsの最大の利点(?)は,スケスケえろえろであることだ.
やっと本家とも言うべきX上のEmacsが追いついてくることになる.
時間があったら,試してみよう.
残された課題は表示フォント
さて,GTKやQtなどでは既に完全実現されていて問題となっていないのだが,
アンチエイリアスをかけたスケーラブルフォントが,X上のEmacsでは使用不可能である.
実装の関係上当たり前なのだが.
CarbonEmacsやNTEmacsのように,GTKEmacsやQTEmacsが出てくるべきなのだが,完成度は高くない.
Stallmanが誰かに依頼したという話はあるが.
これで,フォントがキレイになれば,さらに嬉しいところだ.
ちなみに安藤は,スケスケとアンチエイリアスなスケーラブルフォントを実現させるため,mlterm上でEmacsを実行している.
追記: GTKでXftを使ってアンチエイリアスなフォントを実現すること
色々makeしていてわかったのだが,今でも外側だけはGTKが使用できていて,なおかつ,
CVS版はGTKでXftを使うようにコンパイル可能なブランチが出ているらしい.
今はまだ日本語も使えないようが,emacs-unicode-2というやつでは出来るらしい.
はたして,公式でスケスケとアンチエイリアスフォントは両立する時がくるのだろうか?
って,来てくれなかったら困る.
いつまでも古いフォントシステムを使い続けなければならないのだから.
てか,ここまでXフォントシステムを引きずった理由はなんなのだろう? (Windowsもたいがいおかしいが)
22日追記:成功
というわけで,X上で動くスケスケえろえろのEmacsの画像である.
20,21日とpatchに改良が加わり,この状態になった.
なお,SUSE Linux 10.1のデフォルトとなっている,OpenGLアクセラレーションデスクトップである,XGLにも対応.
ご苦労様でございます.(使って喜んでるだけの人間が言うなとは思うが)
環境は,VMWare上のScientific Linux 4.3に,xcompmgrを手動でコンパイルしたもの.
新しいパッチは,http://macemacsjp.sourceforge.jp/package/test/transparency2-20060921.patch
$ export CVS_RSH="ssh" $ cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.savannah.gnu.org:/sources/emacs co emacs
で,CVS版Emacsを取得.
$ cd emacs $ patch -p0 < ../transparency2-20060921.patch $ ./configure --prefix="$HOME/Utils" --exec-prefix="$HOME/Utils" $ make bootstrap $ make install
で,パッチあてとビルド,インストール.
以下をxorg.confに記述.
Section "Extensions" Option "Composite" "Enable" EndSection
xcompmgrか同種のユーティリティを使って,Compositeの機能を有効にして,パッチをあてたEmacsを起動する.
xcompmgrがパッケージにないディストリビューションの場合,以下の場所から持ってきてビルド.
$ wget http://freedesktop.org/xapps/release/xcompmgr-1.1.1.tar.gz