[Diary/2010/February]

大学における「未知」の価値 / 2010-02-03 (水)

今日

楽譜書き.会議一件.

オーソライズされた情報とそうでないもの

Twitterといいustreamといい,オーソライズされてない(というかする気がない)情報が反乱しだすと,新聞(というか優良の新聞社Webサイト)の復権もあるかもしれないなぁ……と感じる.
新聞社は「『自分達が』オーソライズした情報に『こそ』価値がある」,みたいないいかたをするけど,
そうではなくて,「時間がないけど最低限の情報を入れておかなければならない時,自分で取捨選択する時間を軽減してくれる」という意味で,自分の選んだ方向性の編集者を選んでその人の編集作業を買う,ということだな.

あー,そう考えると,別に新聞社じゃなくて個人の編集者,つまり個人ニュースサイト主でも構わないのか.
ただ,自分の興味のある分野で高いクオリティの編集をやってくれる人がどれだけいるか,という問題はあるのだけれどね.

補足として,
Twitterでオーソライズされた情報を流すのは普通にやられているけど,ustreamは同時接続数の制限が厳しいので,(つまりテレビおける生放送のような)オーソライズされたものをライブで作り上げるコストはペイできないじゃないかと思う.
どうだろうか?

もういっちょ言えば,音や映像に関しては,オーソライズされた方に特化する意味も絶対にあるので,まぁ棲み分けかな,と.
ニコニコ動画は生中継見限った方がいいと思う.
「疑似」同時感を売り物にしているのに,逆な方向に行ったもんだから,現状インフラとしてustream+Twitterに勝てない.

大学における「未知」の価値

「東大までの人」と「東大からの人」 〔受験生必読〕入ってみるとよくわかる | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
ま,東大だけに限った話ではなく.

アート系だと,「入ってから」の人は美大生が多く,音大生には少ない印象がある.
特にピアノなんだけど.
例えば,入学時点で求められるクオリティが,あらゆる学問や技術分野を含めて日本で一番高くなってしまう芸大ピアノ科とかだと,入ってしまってもそこから未知のモノが見えてこないという残念さはあるよね.
今までと同じ未知を進むだけ,というか.そこから未知のモノを見つけることができない,とか.

美大の場合,上位の所でも入る時点では一線級の能力を持つ人間はそれほど多くない.
この違いは何だろうか……2,3歳から強制的に習わされるとかそこらへんの感じかな.
クラシックピアノ演奏に限定している場合「幅広い感性」とか必要ないもんなぁ.

普通の大学って,高校までは絶対に勉強できなかったことの未知の塊なんだけど,それをいかに魅力的に見せてイケルかというのが大学の生き残りなのかな,とは思う.
「大学の勉強って社会で役に立たないから意味がない」とか言い出す学生には,社会に役立つクリティカルな何かを自分で開発させるようにしむける必要はあるな.