この授業の目的
アート系の学生向けプログラミング環境としてProcessingは非常に優れているが,そのままでは配列操作などのプログラミングの基礎やオブジェクト指向について学ぶことは難しい.そこでProcessingの基礎,Processingでのオブジェクト指向の取り扱いを学んだ上で,C++等オブジェクト指向言語全般に応用することを目的としてJavaの標準ライブラリ(主にGUI部品,コレクション,イテレータ等)を扱う.
Processingの容易に作品を作ることが出来る特徴は残しつつ,本格的なプログラミングスキルの習得を目指す.
コンテンツ
- 授業の下準備: GitHub, GitHub Educationへの登録とGitHub Desktopのインストール
- その1 Javaのコンパイルと実行,Processing IDEが行っていること
- その2-1 Processingの基礎
- GitHub Desktopを使って,作成したプログラムをGitHubへの保存し,別のコンピュータでクローンする.
- その2-2 Processingの制御構造
- その2-3 Processingのアニメーション
- その2-4 Processingのマウスイベント
- その2-5 Processingの配列
- その2-6 Processingの関数
- その2-7 Processingでの画像ファイルの描画
- その3-1 Processingのクラスの基礎
- その3-2 Processingのクラスの継承
- その3-3 AbstractクラスとInterface
- その3-4 インナークラスと外部クラスの違い,その活用
- その4-1 Swing GUIライブラリの基礎
- その4-2 ProcessingでJButtonを使うためのActionListener
- その4-3 ActionCommandで複数のボタンを作りイベントを制御する
- その4-4 JavaのStringクラスを使って文字列処理
- その4-5 別のウィンドウを作ってコントローラを分離する
- その4-6 Processingのウィンドウをもう一つ作り,そちらをメイン表示にする.
- その5-1 Model-View-Controllerの設計の基礎 : M-V-C全てを分離するパターンと,モデルのみを分離するパターン
- その5-2 ネットワーク上のModel-View-Controller : WebSocketプロトコルの使用
- その6-1 オーバーロードとGenerics
- その6-2 Java標準オブジェクト指向ライブラリ : Collection編
- その6-3 Java標準オブジェクト指向ライブラリ : Iterator編
- その7-1 今時のJava : ActionListenerのインスタンスをlambdaでたくさん作る
- Kotlinによる拡張 : Kotlinで書いたクラスをProcessingで使う