JavaScriptの四則演算
JavaScriptの変数
JavaScriptでは,変数は整数などの区別がなく全て,
var 変数名;
let 変数名;
という形で宣言する.varは変数variableの略である.
varは古くから使われてきたが,C言語やJavaなどから移行してきた人が変数のスコープで戸惑うため,2015年移行の現在はlet
が使われることが多い.letはC言語やJavaと同じ変数スコープを持つ.
宣言した変数に値を代入するには,
変数名 = 10;
とする.
以下のように,宣言と同時に値を代入しても良い.
let 変数名 = 10;
グローバル変数
JavaScriptでは,自動的に2つのオブジェクトが生成されている.
一つはwindow
オブジェクト,もう一つはdocument
オブジェクトである.
windowオブジェクトは,そのタブ全体の実行環境のオブジェクトである.
documentオブジェクトは,そのHTMLコード全体を表現するオブジェクトである.
「どの関数からでもアクセスできて,値を保持することができる」グローバル変数を作るときには,単純に「関数定義の外で変数宣言をすれば良い」のだが,
window.変数名 = 初期代入する値;
という形で宣言すると,そのタブでのグローバル変数であることを「明示する」ことができるため,こちらを利用した方がミスが少なくなる場合もある.
(正確には「windowオブジェクトに変数をプロパティとして追加する」という表現になる)
上記のように予め定義したグローバル変数に関数中でアクセスする場合は同様に,
alert(window.変数名);
などのようにアクセスしてやれば良い.
もちろん,全ての変数をグローバル変数にするのは良い作法とは言えず,必要があるもののみグローバル変数として定義する,ということを忘れないようにしたい.
定数
2017年ぐらいから,「値を変更しない変数は,積極的に定数として宣言するべき」という風潮が強くなっている.
JavaScriptでいう「定数」は,「宣言時に値を入れたら,その変更できない」変数の意味である.
const numOfStudents = 60;
のようにconst
というキーワードで宣言する.
四則演算
変数a, b, cを使った四則演算の例は以下の通り.(変数a, b, cは既に宣言されて値が入っているものとする.
a = b + c;
a = b - c;
a = b * c;
a = b / c;
文字列の連結
JavaScriptでは,文字列もそのまま他の変数と同じように扱うことが可能である.
var firstString = "文字列を変数に代入するよ!";
のように,ダブルクォーテーションで文字列を囲んで利用する.
さらに「+」演算子により,文字列同士を連結することができる.
var resultString = "最初の文字列" + "次の文字列";
連結の際に普通の数字が入っている変数を連結すると,数字がそのまま文字列として連結される.
var a = 200;
alert("変数aの中身は" + a + "ですよ!");
以下のコードは,ボタンを押して計算結果をalertを使って表示するプログラムである.文字列の連結を使って,文字と計算結果を連結させている.→動作確認ページ
<!DOCTYPE html>
<!-- 221_JSBasic_CalcInJS.html -->
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
<meta charset="utf-8" />
<title>JavaScriptの基礎 ボタンを押したら計算する.</title>
<script type="text/javascript">
function onClickButton(){
var result;
//varは変数(variable)を表す.JSでは整数や小数の区別がない.
var firstNumber = 10;
var secondNumber = 20;
var result = firstNumber + secondNumber;
alert("計算結果は" + result + "です!");
}
</script>
</head>
<body>
<input type="button" value="ボタンを押したら実行" onclick="onClickButton();" />
</body>
</html>
JavaScriptを外部ファイルに記述する
CSSファイルのように,JavaScriptの記述部分のみをhtmlの外にファイルとして書き,それをhtmlにリンクすることで,htmlがすっきりとし,また複数のhtmlファイルで使い回すことができる.
外部JavaScriptファイルを指定するには,headタグ内に
<script type="text/javascript" src="./読み込みたいJavaScriptファイル.js" ></script>
と記述すれば良い.
このJavaScriptファイルを指定する時,絶対パス,相対パスの両方が使える.ここでは相対パスで同じディレクトリに存在するJavaScriptファイルを読んでいる.
以下が先のボタンで四則演算を行い表示するプログラムをhtmlファイルとJavaScriptファイルに分けたものである.→動作確認ページ
htmlファイル「222_JSBasic_CalcInJS_IncludeJSFile.html」は以下の通り.
<!DOCTYPE html>
<!-- 222_JSBasic_CalcInJS_IncludeJSFile.html -->
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=edge">
<meta charset="utf-8" />
<title>JavaScriptの基礎 ボタンを押したら計算するのを外部jsファイルで</title>
<!-- 外部ファイルにしたJavaScirptを読み込む.ここでは相対パス -->
<script type="text/javascript" src="./222_JSBasic22_CalcInJS_IncludeJSFile.js">
</script>
</head>
<body>
<input type="button" value="ボタンを押したら実行" onclick="onClickButton();" />
</body>
</html>
対応するJavaScriptファイル「222_JSBasic_CalcInJS_IncludeJSFile.js」は以下の通り.
/* 222_JSBasic_CalcInJS_IncludeJSFile.js */
function onClickButton(){
var result;
//varは変数(variable)を表す.JSでは整数や小数の区別がない.
var firstNumber = 10;
var secondNumber = 20;
var result = firstNumber + secondNumber;
alert("計算結果は" + result + "です!");
}
この二つを同じディレクトリに置いてhtmlファイルを開くと動作する.