[Diary/2004/November]

言語と音楽 / 2004-11-12 (金)

なんか変

言語は音楽を決定するのか?(/.J) タレコミが,なんか変.
しっかし…よくデータ集めて入力したなぁ.
それが一番大変だよねぇ.

しかし,
「音程の幅やリズムは作曲家の母語に関係する」
というのと
「作曲家が音楽を聞いてる時は,脳の左側を使う」
というのは,まったく関係ない話だし,
それが
「言語は音楽を決定するのか?」という文でまとめられる…というのは,
ものすごく変なんですが.

タレコミの主題である,最初のは,ごく当り前の事ですよね.
歌はもうどうしようもなくて,
Kyrie Eleisonはどうやっても,
Ky--ri-e Ele--iso-nにならざるを得なくて,
Kyri---e--- E----lei----son---だったら,それ,歌詞として認識されない.
(強弱アクセントだからなぁ)

で,まぁ器楽でも,ピアノを母楽器とする人達がいう,いわゆる「手のクセ」が確実に影響を与えているわけで.
器楽の場合,そこから脱却するために,色々なメソッドを作るわけですよ.
変な方向に行くとシェーンベルグ(全てのピッチの雇用機会均等化を叫んだ人)になる.
まともな方向に行くと,クセナキス先生とか(それもまたえらい偏ってるなぁ).
で,逆に自分のルーツに戻ろうとした人がストラヴィンスキーらへんか.

母語のピッチや音に影響されるというのは「言語」の問題とは一切無関係だよね.

次の「左脳で音楽を聴く」…まぁ,僕等にとっては…
言語っつーか,数学だからなぁ.まぁ,言語も情報数学なんだろうけど.
この間,ボスと話してて思ったのは,
ボス曰く「中学の時の音楽の授業の楽典を,なんとか数学的にとらえようとしてた」らしい.
で,音楽の成績が悪かったんだとか.

んー,それ,思い違いだわ.
音楽理論は「音楽」という数学の一分野であって,中学までやるような世界で理解しようと思っても難しいんじゃないだろうか?
一番最初の前提が違うからなぁ.
クロマチックだったらなんとか…って感じか.
それは文法解析も一緒でしょ,って話.