[Diary/2009/February]

パブリックドメインのジャズと著作権の問題 / 2009-02-18 (水)

今日

お台場の産総研で音情研.
お台場って人が住んでいるのか……ちょっとびっくり.
考えてみれば,車が殆どいなくて静かだから,住むには向いているのかも.

パブリックドメインのジャズ

曲がパブリックドメインなのと,原盤がパブリックドメインなのの二つ.
曲がパブリックドメインであるということは演奏の公開が自由であり,録音がパブリックドメインというのは,その原盤の聴取や利用などが自由であるということ.
曲がパブリックドメインの場合,JASRACのデータベースで調べれば,著作権が「消滅」と表示されているので,それを参考に.

19日の音情研ではCharlie ParkerとClifford BrownのConfirmationの演奏を経済学で多用されている統計手法で分析するみたいな発表があるそうな.
それが面白い研究かはともかくとして,そういう研究で使っていいのは,本当は著作権問題クリアしたものだけなのです.
調べてみたら,Parkerは1955年没,Brownは1956年没.
一応クリアしていることにはなるので,この演奏が選ばれたのでしょう.

でもここで問題が発生.
この研究で使用しているのはアドリブ演奏をもとに作成したMIDIデータなのです.
もし著作権が切れてなかった場合,アドリブ演奏をユーザ自身が書き譜に起こしたものは,なんの権利で保護されるのでしょう?

おそらく通常の著作権かな?
出版権とかもありそうだけど.音楽出版社で言う出版権は原盤権のことだったりするのでややこしい.