[Diary/2009/December]

音楽ビジネスの新しいスタンダード / 2009-12-27 (日)

週末

ICMC投稿の曲……と思ったらいつものように Deadline extendedだ.
まぁ2曲は火曜日までにでかすつもり.

あー,なんで俺こんなに論文書くのダメかな.
査読者に全然読んでもらえてないんだよな……読んでくれる人は読んでくれるんだけど…….
管弦楽器の音を伸ばしている際の演奏表現可能性って,ピアノかギターしかやったことない人にどうやって説明すりゃいいんだろう.

定量的な評価が不可能なものを論文にしようとすると,論述での定性的な評価になるのだけれど,定性的をするためには論述の中で比較対象が必要で,でも比較対象すら存在しない場合ってどう書けばいいんだろう.
比較的近いかなと思っているものを出してきても,比較は出来ないと言われるし.

音楽ビジネスの新しいスタンダード

ASCII.jp:平沢進が語る、音楽の新しいスタンダード
四本淑三なんだけど,インタビューアとしてはそこそこまともだな……いや前提知識を読者にかなり強要しているという段階で,まともではないのか.

それはともかく,音楽屋としてはぜひ読むべき内容だと思う.

平沢 それはおそらく「平沢を商材としてガッチリ押さえている機構」が私の背後に見えないからでしょう。ここはある意味ポイントです。音楽の「資本主義と相容れない性質」をある程度、体現できているということです。

平沢 いや、成り立つんですよ。それがさっき言った「資本主義と相容れない音楽の性質」というパラドックス。そこを露出してしまうと今のような現象が起こり、一方でちゃんとCDも買ってくれるという絶妙なバランスが生まれるんですよ。

 でもそれを作為でやると成り立たないと思うのね。自然発生的に生まれてくるもので、予定された収益へ誘導したり、ビジネスの価値観で評価すれば何も育たない。そして一旦バランスが生じたら、双方裏切らないことが肝心。これはメジャーには出来ないことですね。

平沢 ライブハウスがにぎわっていた頃は、客が「俺たちがP-MODELを育てたんだ」という意識を持っていた。それは嘘じゃないと思うんだよね。その後、それ(ライブハウスにおける観客とミュージシャンの関係性)をビジネスモデルと見なしてしまったがために、壊れてしまった。

やっぱり音楽がビジネスになったのは,たかがこの50年.
しかもその対象はごく一部の音楽だけ.
おまけにミュージシャンは何も得していない.
そう考えると音楽で音楽家本人やエンジニア,マネージャなどの実動部隊以外を食わせるだけの巨大なビジネスが成立していたということ自体が異常に思えてくる.

著作権や(あえて原盤権とは言わず)録音物の権利は,(お金を取る取らないに関わらず)ドンドン主張して行くべきなのだけれど,
そこに群がる人達は最早不要になっているのだから,退場していただくのがいいのかな.
元々ビジネスモデルがシンプルになれば,いらなくなる存在だったのかもしれない.
あーそっか,複雑化させることで自分達の食い扶持を作り出していた,ということなのかな.

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