アヴェイラブルノートスケール
バークリーメソッドの中核をなす考え方.
「音楽的センスが皆無でも,ルールに従えば作曲ができる」ことを目指している.
コードから,その時使えるスケールを導きだし,その中で使えると決められている音を使って旋律を作る.
使用する音を守れば,コードにあわない旋律が生成されることはない.
以下の例では,調(キー)がC Major(例で用いている「上からマリコ」で使用している調)の時のコードに対応するアヴェイラブルノートスケールを提示する.
コードに含まれる音
コードに含まれる音は,旋律の中で一番多く用いられるべきである.
旋律に使ってはいけない音
基本的には旋律の構成音として用いてはならない.
ただし経過的に使うごくごく短い音符には使用可能.(経過音,パッシングノートと呼ぶ)
テンションノート
緊張感を持たせるという意味で使われる.
コードに含まれる音ではないが,コードに合うので,長めの音でも使ってよい.
使うと「ちょっとオシャレ」な響きになる.
Cメジャーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
C, E, G, (CM7の時)B
旋律に使ってはいけない音
F
テンションノート
D, A
Dマイナーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
D, F, A, (Dm7の時)C
旋律に使ってはいけない音
B
テンションノート
E, G
Eマイナーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
E, G, B, (Em7の時)D
旋律に使ってはいけない音
F, C
テンションノート
A
Fメジャーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
F, A, C, (FM7の時)E
旋律に使ってはいけない音
なし
テンションノート
G, B, D
Gメジャーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
G, B, D, (G7の時)F
旋律に使ってはいけない音
C
テンションノート
A, E
Aマイナーコードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
A, C, E, (Am7の時)G
旋律に使ってはいけない音
F
テンションノート
B, D
Bマイナー♭5コードのアヴェイラブルノートスケール
コードに含まれる音
B, D, F, (Bm7♭5の時)A
旋律に使ってはいけない音
C
テンションノート
E, G