Studio One Prime(無料版)での打ち込みのメリットデメリット
エレクトロニカの音色に優れているFL Studioでパターンを作り配置していく方法もあるが,Studio Oneでも直接打ち込みができる.
例えばエレクトロニカ系ではなく実楽器系,例えばバイオリンアンサンブルなどのストリング系の音色はFL Studioには最初からは用意されていないが,Studio Oneには用意されている.ストリング系の音色が欲しいならStudio Oneで直接打ち込んでもよい.
ただし無料版のStudio One Primeのストリング系はそれほど良い音色ではないこと,FL Studio的なパターン的な扱い方が難しいこと,エフェクトが使いにくいことなどがあり,それぞれ,メリットデメリットを考えて使用する.
ちなみにピアノ系の音色であれば,DAWに追加できる高品質のフリーの音源(VST InstrumentsやAudio Unit Instrumentsと呼ぶ)が数多く存在する.Studio One Prime(無料版)では追加音源を利用できないことから,この場合必然的にFL Studioを使うことになる.
(Studio One無料版でも,OSなどのMIDIルーティングを使って発音させる等の方法があるので,全く使えないわけではない)
打ち込みの方法
Studio One Primeで新規トラックを作った状態.
「トラック」→「インストゥルメントトラックを追加」
右側の「インストゥルメント」を選択.(インストゥルメント Instrumentは「楽器」の意味)
インストゥルメント一覧が出る.Presenceというのが,Studio One無料版に搭載されている音源の本体で,その中から音色を選ぶ.
15 Violin Legatoというストリング系音色があるので,これをトラックの左側にドラッグ&ドロップする.
音源の設定ウィンドウが出るので,閉じておく.(もちろん弄れるなら弄ってもよい)
鉛筆ツールを選択し,トラックの中を左から右へドラッグすると,打ち込むことができる領域(FL Studioで言う所のパターン,他DAWではリージョンなどとも呼ぶ)ができる.ここでは2小節分確保した.
矢印選択ツールを選択して,できた打ち込み領域リージョンをダブルクリックすると,ピアノロールが下に開く.
ピアノロール側の鉛筆ツールを選択し,Cメジャーコードを打ち込んだ状態.
続いて,Gメジャーコードも打ち込む.
打ち込み領域の右端の下半分ぐらいを掴んで右に伸ばすと,打ち込み領域リージョンが伸びる.
伸びたところに,Aマイナーコードと,Eマイナーコードを打ち込む.これで4小節分.同様にどんどん打ち込んで行く.4小節ごとにリージョンにしておくと,後ほどコピーや編集をしやすかったりする.