[Diary/2005/February]

インテリアデザインの話 / 2005-02-10 (木)

コンピュータ周りの統一感

Macのある部屋(KEGANIST, KEGANITY, KEGANISM)
(自作板のアップローダの方の注釈で,関係ない写真が多いって書いてあるけど,その通り.見ない方がいい)

この記事にどういう印象を受けるのかってのは…まぁ人それぞれでしょう.
Macだって,ベージュG3までは,いかにもコンピュータって感じの筐体をしていたわけだし.
Macだからと言って,別段おしゃれというわけでもない.
この記事の通り,イメージが先攻しているわけだから.
むしろ筐体のデザインとしては,PCの方が選択できるもの自体が多いので,自分の好みのデザインが欲しいといった場合,ベアボーンとそれに合わせたディスプレイとキーボード,マウスを買ってくるのが一番いいだろう.

自分で選択した筐体のデザインを活かすかどうかってのも,本人の技倆が重要になってくる.
自作の方の部屋が一見「おしゃれじゃない」というのは,単にたくさんの機材があって,その間でイメージの統一が取れていないことにある.
Macの場合,その時点その時点で,本体や周辺機器の筐体はトータルコンセプトを重視してデザインされているし,サードパーティもそれに従ってデザインすればいいので,組み合わせが容易なんである.
今の時代,ノート一つで済むような人でなければ,ある程度の周辺機器は必要になるのだけれど,
Macを選択した場合,自分で選択に頭を悩ませることがなく,周辺機器まで含めた統一感が出せる.
えーと,つまり…Macしか使ってない人の方が部屋のデザインに頭使ってないってこと.
統一感考えなくても,もともと統一されたデザインのモノしか売ってないんだから.周辺機器やデスクなんかも,どっかのカタログに提示されたものを一揃買えばいいだけのこと.
全然頭使ってない.
Macでおしゃれ部屋気取っている人は,そこらへん分かっているのだろうか?

これは別にコンピュータ周りだけに限った話ではなく,家具なんかもそう.
気に入った家具をどんどん追加していくと,統一感がとれなくなる.
ヨーロッパの人達の部屋のデザインがうまいってのは,常に統一感を考えてモノを購入しているからであって,
ここらへん,とりあえずなんでも置けてしまえるという思想でデザインされた日本的家作りのセンスとは,全く逆の発想だ.
特に畳の部屋はなんでもおけちゃうんで,あまり考える必要がない.
部屋を一生懸命作る人達って,子供の時から親が必死に悩んでいるのを見て育っているから,モノを購入する時に真剣に悩むのは当り前だと思っているんだろうね.
そういう文化なんだと思う.
(ヨーロッパバンザイって言ってるわけじゃなく,日本でも部屋作りがうまい人は,そういう文化で育ってるって意味だけど).

北欧家具

が流行っているらしい.
誤解されているかと思うのだけれど,IKEAは耐久性のない安物を扱っている店である.
つまり,気分にあわせて部屋全体の家具をまとめてポンポン買い替える人向けなんであるな.
それとIKEAは車がある社会でのビジネスモデルなんで,東京には絶対にできないのではないかな.
個人的にはねぇ,IKEAが出来たら取り敢えず行きますよ.
あ,家具買うんじゃなくて,
肉団子にベリージャムたっぷりのせたのや,白身魚をマッシュポテトに埋め込んでオーブンで焼いたのが食べたいだけだけど.
(こう書くと,どっちもゲテモノっぽいけどね…僕も最初は信じられなかった)
日本に出来るIKEAには,カフェレストラン併設されるのかな?
スウェーデンのメニューが出るのかな?
そろそろ禁断症状がでてきたかも.

弟に指令.
ロンドンのIKEAのカフェレストランのメニューに肉団子と魚グラタンが入ってるか調べて報告すること.
ロンドンにあれば,日本の店舗にも導入されるだろ.

北欧家具はシンプルなモノってイメージが先行してるのかな?
北欧の家具デザイナーでも,アールヌーヴォ調やアールデコ調のものを作っている人も多いし,
消費者も,好みとしてそちらを選択する人も多い.
アンティークの価値が認められているから,日本人が考えている「北欧っぽい」のを好まない人が実は相当数いる.
こういう部屋(spymac)もあるわけで.個人的にはこっちの方が好きだな.
「北欧っぽい」のは別に日本で今流行しているようなものではないのですよ.
スウェーデンガラス,実はシンプルからはかけ離れたデザインが主流ってのもその一つだね.
日本で「北欧っぽい」と言われるデザインが売れてるのって,多分元々日本人の感覚に合うからなんじゃないのかな?
洋風書院造りというか…そんな感じだし.

結局なにもないのが一番

というのが最近の僕の考え方.
最低限,コンピュータが2セット載る大きい机が一つと,本棚が一つあれば,あとは部屋を狭くするだけのモノでしかないなぁ,と.
向こうに行く前と,向こうから帰ってくる時の引っ越しのせいで,そう考えるようになったんだろうなぁ,多分.
(半端じゃなく高かった.今の所に引っ越してくるので,向こうから持って帰ってきたものの2倍の量を持ってきたんだけど,それでも宅急便で1万いかねぇ…信じられん)

生活の中でも,今まで必須だと思っていたモノが,実は必須ではないことが分かったりとかして.
これは,よろしくない副作用なんだけど,本を殆んど買わなくなったし.
(単に夜遅くまでやってる本屋には,車も自転車もないから行けないってだけかもしらん)

この間,研究室の人がうちに来た時,
「本当に何もないね…あ,コンピュータ周りは立派」とのたまってくれた.
いや…あの…前から使ってたでかいデスクに,デスクトップマシン一台とその周辺機器が載ってるだけなんですが…立派ですか?
(それに本棚兼用のラックだってあるし,何もないなんてことは絶対にない)

これで「立派」だって事は,やっぱり普通の人はノート一台周辺機器なしで生活してるってことか.
うむ,いいなぁ,そういうの…かえって金かかりそうだけどね.
それに,音周りが接続が必須となる僕の環境じゃ,ノート一台ってのはさすがに無理っす.
たとえDVD+-RWが内蔵されているノートだとしても,オーディオインタフェース,ミキサ,音用外付けHDDぐらいは必須になっちまうからなぁ.
コンピュータ回りのシンプルさからは,程遠いジャンルだね.

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