[Diary/2005/February]

学童保育所の形態 / 2005-02-09 (水)

学童保育所

2時すぎに遅めの昼食をとりに食堂にいったら,ニュースで,NHK山形の企画の学童保育所のレポートをやってた.
五年間で学童保育の入所児童は倍増したらしい.

取材した学童保育所は,プレハブでものすごく小さくて,子供達がすし詰めになってるような状況.
うーむ,僕の時は恵まれてたんだなぁ,とヒシヒシ実感.
でかい広場の中に建物があって,建物の中に小さい体育館みたいな場所まであったし,子どもの数も少なかった.
その分経営は厳しかったんだろうけど.
最近は統合で無くなった高校の跡地に,建物を新しく建ててそこに移転したようだ.

違う学年の児童が一緒にやっていく,ということで,児童の社会性形成に役立つし,安全だ,というのが,今の保護者にとって重要らしい.
「けんかもあるし,ガキ大将もいる」ってインタビューに答えた親は言っていた.
それはまったくもって確かで,僕の社会性の基本は学童保育所で作られたのは疑いようもない.

それだけじゃなく,親の方も様々な親と触れ合う機会が出来るという意味で,非常に有効に働いているらしい.
うーむ,うちの親はどうだったんだろう?

例えば僕の時は,長期休暇の時,入所児童の保護者が交代で休みを取って,1日学童保育所で…なんというか体験保育みたいなことをする,というのがあった.
子供達にとってもそれが楽しみで,うまいこといってたのだと思う.

今でも,当時の入所していた児童の親同士は,スーパーとかで見掛ければ雑談をするぐらいの関係は続いているようだ.
子供の方も,親が誰だか分かるし,もし地元で会えば,懐かしいだろう.
そういう地域社会形成というメリットも大きいと思う.

僕自身が学童保育所出身ということもあって,僕は学童保育所にものすごく肯定的なのだけれど,
全国的に見れば,まだまだ整備が進んでいない状況みたいだ.

昔武蔵村山の学童保育所を調べたことがあって,ほとんどが学校の片隅に作られているという状況にちょっと驚いた.
学童保育所は私立で学校の外にあるという意識が強かったんだよね.
学校の中にある所って,長期休暇の時はどうするんだろう?
学校と分離されてた方が,子供にとってもいいとおもうんだけど.
今調べてみたら,柏市の学童保育所は基本的に公立で,僕が住んでいる地区でも学校の中にあるらしい.
色々資料漁ってみたら,こういっちゃなんだけど,柏市の学童保育所はずいぶんと酷い状況のようだ.
定員が決まっていて,そこには入れない児童のために,自主学童保育所なるものまで出来ているらしい.

もちろん地区ごとの格差はない方がいいので,公立という選択もあるのだろうけど,
自主学童保育所なんて出来てたら,同じ学区の中でも違いが生じてしまうんだろうし.
児童行け入れの柔軟性を持たせるという意味で,補助金を出して私立という形にした方がいいんではないか?
親としては,学校内にある公立の方が楽だろう(実質なにもしなくてもいいだろうからね).
だけど,多少面倒くさいと思えるような学童保育所への関りも,前述した親にとってのメリットを産むわけだ.
アレだ,第三セクター化か?

僕がいた所だけじゃなく,鶴岡のナンバースクールの学童保育所は全体的にうまくいっていたと思うんだけど.
モデル地区とかにならんのかね?

[ ツッコミの受付は終了しています ]
この記事のリンク元